愛しい人へ

藤あや子( 藤彩子 ) 愛しい人へ歌詞
1.くちづけ

作詞:松井由利夫
作曲:弦哲也

外は 遣らずの 小糠雨
窓に ため息 夢しずく
いいの いいのよ 今はひとりでも
あなたとかわした くちづけが
ほおずき色の くちづけが
きっと幸福 迎えにきてくれる

右へ 左へ よろけたら
遠く なるだけ おんなの道
いいの いいのよ 肩が寒くても
あなたの優しい くちづけが
命にしみた くちづけが
紅をさす指 こんなに熱くする

恋の 押し花 秘め箱に
そっと 重ねて 春を待つ
いいの いいのよ 夜が長くても
あなたの涙の くちづけが
霞の中の くちづけが
いつか灯りを 灯してくれるから


2.雨やどり

作詞:仁井谷俊也
作曲:弦哲也

傘をあなたに 差しかけられて
胸が震える 裏通り
逢えてよかった… やさしい男に…
心ひとつに 寄り添って
私あなたに 雨やどり

おれの馴染みの 酒場だと云って
路地の暖簾を かき分ける
あなた酌がせて… 私も注いで…
酔って甘える 恋の酒
外はしとしと 絹の雨

寒くないかと 気づかうように
肩を抱く手の あたたかさ
離したくない… 愛しいあなた…
やっと見つけた 倖せよ
夢のようです 雨やどり


3.月の雫

作詞:仁井谷俊也
作曲:小野彩

月の光で 読む恋文は
貴方に逢える ときめきよりも
逢えない夜の せつなさを
女ごころで 奏でます
笹の葉さやさや 鳴る夜に
こっそり忍んで 来て欲しい
明日…いいえ… 今すぐに
綴った愛が 真実なら…

月の雫に 濡れて咲く
宵待草は おんなの涙
悲しいほどに 美しく
人の哀れを 誘います
時雨がしとしと 降る前に
結ばれたいのよ 永遠に
明日…いいえ… 今すぐに
一夜を想う 千夜にも…

粉雪ほろほろ 舞う前に
こっそり奪いに 来て欲しい
明日…いいえ… 今すぐに
夜空に浮かぶ あの「月の船」で…


4.黄昏

作詞:三浦康照
作曲:弦哲也

あなたを愛して いればこそ
生きてゆけます 茨の道も
むらさき色した 黄昏に
包まれながら ふたりして
明日を夢見た あの頃の
勿忘草が 今日も咲いてます

あなたの心の 苦しみを
分けて下さい 私にだけは
むらさき色した 黄昏に
かくれて泣いた いとしさは
恋した女の 証明です
胸の想いを 風よ伝えてよ

あなたのやさしさ 暖かさ
今も切なく 覚えています
むらさき色した 黄昏が
ふたりの町を 今日もまた
思い出残して 染めてゆく
愛のぬくもり ひとり抱きしめる


5.満月一夜

作詞:小野彩
作曲:小野彩

口に出す程 まだ この恋は
想い出になんて なっちゃいない
胸の奥に しまい込んで
誰にも見せたくない… そんな恋もあるのさ

今宵一夜は 満月の
青い光に照らされて
愛しさ 恋しさ 浮かんで消えて
ほろ苦い酒を頬張って
忘れてしまえと 吠えてみる
あー吠えてみる

いつも側に居て わがまま聞いて
優しさだけじゃ 物足りなくて
そんな勝手な ずるい心
叱って思い切り… あなた解ってないのね

この世のせつなさ儚さは
かくれ雲に包まれて
空の青さに 委ねていたい
今さらながら 気づいたわ
明日が来るさ いつの日も
あーいつの日も

今宵一夜は 満月の
青い光に照らされて
恨みごとひとつも 聞いておくれ
そっと呟いて 見上げれば
素知らぬ顔して遠ざかる
あー遠ざかる


6.閉ざされた恋


7.始発駅

作詞:宇山清太郎
作曲:四方章人

化粧落とした 素顔のままで
飛んできました 始発駅
待ったでしょ ごめんなさい 心配させて
ベルが鳴るまで もうあと五分
切符にぎって 手に手をとって
明日をさがしに 旅発つ二人

いいのわたしが 選んだ道よ
ついて行きます どこまでも
迷わない 怨まない 後悔しない
ひとりぽっちに わかれを告げる
窓に写った あなたとわたし
夜明けを追いかけ 旅発つ二人

生まれ変わって またやり直す
恋の人生 始発駅
夢かしら 夢じゃない 夢でもいいの
はなれられない 心と心
乗せた夜汽車が いま走り出す
倖せさがしに 旅発つ二人


8.港子守歌

作詞:下地亜記子
作曲:小野彩

はよ寝ろ泣かんで おろろんばい
おろろん おろろん おろろんばい

鴎(とり)の数より なお多い
涙ため息 哀しみよ
騒がないでね 海鳴りよ
遠い想い出 目を覚ます
はよ寝ろ泣かんで おろろんばい
おろろん おろろん おろろんばい
風よ歌って 子守歌 港子守歌

熱い口づけ 恋しいの
灼けた素肌が 恋しいの
あなたに逢いたい 今すぐに
夜更けぐずるか 恋心
はよ寝ろ泣かんで おろろんばい
おろろん おろろん おろろんばい
海よ歌って 子守歌 港子守歌

はよ寝ろ泣かんで おろろんばい
おろろん おろろん おろろんばい
波よ歌って 子守歌 港子守歌


9.徒然草


10.冗談じゃない

作詞:小野彩
作曲:さくらなな

いつもと違う その香り
近頃ちょっと よそよそしいわ
気のせいかしら 本気じゃないよね
あなた ずるい人

冗談じゃない わかってるのよ私
弱気な心 見抜いているわ
駄目よ ダメよ つまらない恋に溺れて
今夜も フラリ振られて
嫌になっちゃうわ

煙草のけむり 目に沁みる
お酒のせいね 泣いちゃいないわ
自惚れないで 私は平気よ
あなた 憎い人

冗談じゃない 許してなんかいない
都合のいい女 演じてる
嫌よ イヤよ 気付かぬ振りして
やっぱり今夜も フラリ振られて
駄目になっちゃうわ

冗談じゃない 後悔するわあなた
こんなにいい女 いないはず
馬鹿ね バカね 二度と逢えないよ
これで最後よ フラリ振られて
嫌になっちゃうわ

イヤになっちゃうわ

嫌になっちゃうわ

あー イヤになっちゃうわ


11.AGAIN

作詞:下地亜記子
作曲:小野彩

涙と歓びの 振り子のように
恋はいつだって 哀しみを連れてくる
帰らぬあなたは 今頃どこに
窓に枯葉色の 想い出揺れるだけ

※AGAIN 愛よ戻れ
ひび割れた この胸に
AGAIN そしてあなた
激しく抱きしめて
熱く吹き荒れた 愛の嵐
もう一度 もう一度…※

ひとつの幸せと めぐり逢うために
人はいくつもの 哀しみを集めるの
出逢いのあの日の ときめきさえも
季節は魔法のように 心を変えてゆく

AGAIN 愛よ戻れ
凍てついた この胸に
AGAIN そしてあなた
涙を拭きに来て
熱く吹き荒れた 愛の嵐
もう一度 もう一度…

(※くり返し)


12.くちづけ(Reprise)